費用交渉なんて出来るんですか?続編
ここでは費用交渉における上級テクニックを紹介します。
(1)不動産会社の担当者と仲良くする
これが上級テクニック?と意外に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、家賃の値下げを実現するためには不動産会社の担当者と仲良くしておくことは非常に重要です。
というのは、大家さんなど値下げを最終的に決定する「決定権者」と直接話をして家賃を下げてもらうのは不動産会社の担当者なので、最終的に値下げできるかは担当者の頑張り次第と言っても過言ではありません。
そして、担当者に頑張ってもらうには親密な関係を築いておくことが重要でしょう。
具体的には、担当者の迷惑にならない程度にこまめに連絡を取りましょう。丁寧なメールのやり取りをすることもまた重要です。
(2)引っ越しを急いでいないなら交渉に有利な時期に交渉する
もし、引っ越しを急いでいないなら、「交渉に有利な時期=家賃を値下げしやすい時期」に交渉するようにしましょう。引っ越しが多い時期というのは、大家さん側もすぐに入居者が決まる可能性が高いので強気です。これに対して引っ越しが少ない時期には入居者が決まりにくいので、入居を決めるためにある程度の譲歩に応じてくれます。
では、交渉に有利な時期というのはいつでしょう。それは「8月」です。
8月は比較的引っ越しが少ないので、家賃交渉に有利な時期といえます。
(3)早く入居するから家賃を安くして欲しい、という交渉をする
以上の方法でも家賃の値下げをしてもらうことが難しければ、「早く入居するから家賃を安くして欲しい」という交渉方法があります。
これは、「返報性の法則(他人から利益を受けると返したくなる人間の心理)」を利用することにより値下げをしてもらう交渉方法となります。
例えば、引っ越しのタイミングが1ヶ月後でも2ヶ月でもいいという場合、大家さん側としては少しでも家賃発生のタイミングを早めたいと考えます。そこで、「本来は2ヶ月後に入居予定だったんですが、急いで1ヶ月後に入居するので家賃を安くして下さい」という交渉をしてみましょう。
例えば家賃が9万円の場合、大家さんとしては1ヶ月早く入居してもらえると家賃収入が9万円多くなります。このように家賃収入が多くなると、返報性の法則により、大家さんは家賃の減額に応じてくれる可能性があります。
(4)早く入居するから敷金or礼金を1ヶ月分安くして欲しい、という交渉をしてみる
もし、「早く入居するから家賃を減額して下さい」という交渉が
難しければ、「早く入居するから敷金か礼金を1ヶ月分安くして欲しい」
という交渉をしましょう。
(5)フリーレントをつけてもらうなど家賃発生のタイミングをずらす
もし以上の方法で家賃や初期費用の減額が難しければ、家賃発生のタイミングできるだけ遅らせるよう交渉しましょう。具体的には、フリーレント(賃料無料期間)を1ヶ月つけてもらうよう交渉しましょう。(3と矛盾してしまいますが)
いずれにしても、賃貸の初期費用が安い物件をいきなり探すのではなく、希望に合った物件に対して、理由をもった交渉を試みる方が、より満足度の高い引越しにつながると言えます。
いきなり「賃貸の初期費用が安い物件」を探すとロクな物件に出会えません。忘れてはいけないのは、初めからの「安い」には「理由」があるということです。
だからこそ、良いと思える賃貸物件に「理由」をつけて「安くする」ことが、後々の満足度に大きく影響するのです。
※どんな交渉でもそうですがあまり無茶な交渉をしますと借りられるはずの部屋が借りられなくなるといった事態も考えられますのでお部屋を借りられる際は皆さまの言い分はしっかり伝えつつも無理のない交渉をしましょう。
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