「火山噴火予知連絡会」が頼りにならない以上、自分で“予測”するしかない。過日の御嶽山噴火で、そう思った登山者も多いはずでしょう。
御嶽山は、噴火で被害が出る恐れのある火山の中で、特に危険な23火山のひとつです。気象庁によると、御嶽山で火山性地震が2014年9月9日に10回、同10日に52回、同11日に85回観測されていました。民間では、M6以上の地震をズバズバ的中させる測量工学専門の某氏が同28日、自身のツイッター上で、「火山噴火は予測できませんでした。しかし電子基準点に異常変動が前兆のようにして出ていました」「2月の初めに2週間続けて御嶽山に近い高山と王滝に異常変動」「5月の初めに(御嶽山で)群発地震がありました」と書き込んだ。要警戒のデータは出ていました。予知連は責任逃れに終始しているが、“予兆”はやはり、あったようです。
素人でもそんなのわかるんですか?
「公開された地震の発生傾向から、噴火の危険性が高い山は素人でもわかります」日本気象協会のホームページが参考になります。
上記ホームページの『過去の地震情報』を参照してください。出発前に1週間分は遡ってみて、同じ場所で2~3回以上、有感地震が起きていれば、噴火か地殻変動の可能性があります。震度1、深さ10キロ以下でも見逃さないでください。噴火直前は、小さい地震を繰り返すのです」
御嶽山の噴火の“予兆”とされたのが、「長野県中部」「南部」を震源とした地震です。2014年7月以降、増加していました。最近、顕著なのが「栃木北部」。これは草津白根山の噴火予兆と考えられるといいます。
日本気象協会HPには、地震震源情報とともに、衛星写真が付いていて、震源地に×マークが付いています。もし登山を計画している山の近くで地震が頻発していたら、登山は控えた方がいいでしょう。
仮に噴火して火山灰が多量に積もれば雪山以上に避難するのは難しいそうです。(周囲が灰色一色になるから)過日の噴火のように数キロの噴石が飛んできたらひとたまりもありません。。。